僕を捨てる旅路

日本の社会で、ある日生き詰った自分。

バックパッカーでの出逢い

やっと空港を出た自分は、何とかかんとか電車やバスを使って目的地に着いた。
なんだか、当り前だけど外国人だらけで、心が浮わつく♪


予約したバックパッカーのオーナーが待っていてくれて、案内された。
ちょー貧乏の自分は2段ベットが3つ並ぶ6人部屋へ通された。
衝撃的に狭い。


油断しやすい自分だから、パスポートは専用バックで腰に巻いたまま、とりあえず外をぶらぶらしてみる。


近くの大きなマーケットで量り売りする野菜にフルーツに感動。
1キロ3.5ドルのりんご。。。? 
金銭感覚分かりません。


でも、金はないんだぞって、ことで、ほんとに少しずつフルーツを買ってみた。






その日の夕方、同じ部屋に日本人の女の子。英語ペラペラで、夕飯に誘ってくれた。
普段は日本人とつるまないと言っていたが、自分が色々質問したにも関わらず、いやな顔もせずに色々教えてくれる彼女の優しさが嬉しかった。


夕飯の時、フランス人の友達も一緒にいいかな、紹介するよ


そして、出逢ったのが、Aくん。


正直、かっこいいと思った。



以前の投稿で、自分の身体は女だけど、心は男だと、書いた。


そこに嘘はない。


ただ、やっかいなのは、自分は多分バイセクシャルなのだ。


これまで、多くの女性に恋をした(自慢じゃないが、全て玉砕してきた!)


その数以上に、男性と付き合ってきた。



あくまで、自分の心が男だったんだって気付いたのがもっと後になってからだったし、


毎回告白されて、


「良い人だから、今度こそちゃんと好きになれる気がする」


という感覚での付き合いがほとんどだった。



いまなら結果も当然だと思えるが、毎回まいかい、本当に素敵な人達だったにも関わらず、


自分の心は全然彼らに開けず、毎回のように相手にそれを指摘された。



「もっと、心を開いてよ」


そうしたいし、そう心掛けていたのに、それがどういうことなのか分からなかった。



毎回、相手の気持ちが重たくなってきて、自由が欲しくなって、


エッチなんて行為が怖くて、


毎回、ごめんなさいとさよならを伝えてきた。



ケンカ別れは一度もないし、意見が食い違うこともなかった。


それはそれ以上にきついものだった。


お互いに理由が分からないのだから。


当然、相手はいつもなんで?ってなる。



でも、だめだった。



日本で最後に付き合った彼とバイバイした後、自分の性について考え、受けていたカウンセリングの師匠にも、自分を認めなよって、言われて。


しばらく男性とは付き合わないって誓ってから、半年も経っていなかった。




これが、ひとめぼれ?




< 続く >