自分の性...
僕は、その子に気持ちを伝えることなんて出来なかった。
なぜなら、僕は女の子だから。
幼い頃から心の中は男の子で、でも身体は女の子。
でも、自分も周りもそうは思わず、はたから見れば、結構容姿は悪くない小柄の女の子。
ずっとモヤモヤしてた。生理も中学生終わりころ始まったものの、だんだん頻度は減っていき、大学の頃は完全に止まってしまった。
それでも子宮が縮小してると医者にいわれ、いやいやホルモン剤にで、生理を促した。
自分の体格は少し丸みを帯びた。太ったわけではないが、少し胸が出て、角ばっていた身体に少し丸みがでてきて、
ショックだった。
カッコイイ自分になりたかったのに。
薬のせいで、かけ離れていく、現実と理想
自分ってなんだろう。
ずっと思っていた。
田舎でカウンセリングをしてくれた先生(これから、きっとちょいちょい出てくる彼女を、ここではT師匠と呼ぼうかな。先生である以上に、今では人生の師匠だから)は言った。
「それで、誰が困るの?」
T師匠は厳しい方だった(笑)
ある時は友達、ある時は親代わり、あるときはカウンセラー。
そんな人だったから、自分の一番近いところから、いつも一番必要な言葉をくれた。
いまでも、感謝、尊敬しているT師匠、お元気ですか?
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