僕を捨てる旅路

日本の社会で、ある日生き詰った自分。

自分の性...

僕は、その子に気持ちを伝えることなんて出来なかった。


なぜなら、僕は女の子だから。



幼い頃から心の中は男の子で、でも身体は女の子。


でも、自分も周りもそうは思わず、はたから見れば、結構容姿は悪くない小柄の女の子。


ずっとモヤモヤしてた。生理も中学生終わりころ始まったものの、だんだん頻度は減っていき、大学の頃は完全に止まってしまった。


それでも子宮が縮小してると医者にいわれ、いやいやホルモン剤にで、生理を促した。


自分の体格は少し丸みを帯びた。太ったわけではないが、少し胸が出て、角ばっていた身体に少し丸みがでてきて、


ショックだった。
カッコイイ自分になりたかったのに。
薬のせいで、かけ離れていく、現実と理想



自分ってなんだろう。



ずっと思っていた。



田舎でカウンセリングをしてくれた先生(これから、きっとちょいちょい出てくる彼女を、ここではT師匠と呼ぼうかな。先生である以上に、今では人生の師匠だから)は言った。
「それで、誰が困るの?」



T師匠は厳しい方だった(笑)
ある時は友達、ある時は親代わり、あるときはカウンセラー。
そんな人だったから、自分の一番近いところから、いつも一番必要な言葉をくれた。


いまでも、感謝、尊敬しているT師匠、お元気ですか?